予言者として有名な人物として真っ先に名前が挙がるのがノストラダムスではないでしょうか?
本名ミシェル・ド・ノートルダム(Michel de Nostredame alias Nostradamus, 1503年12月14日 - 1566年7月2日) は、ルネサンス期フランスの薬剤師・料理研究家、詩人、占星術師であり、晩年には国王シャルル9世(未作成)の常任侍医になりました。
ノストラダムスの書いた『詩百篇』の予言詩集は有名で、数々の予言を的中させたとされます。
彼の予言で的中したとされるものを紹介してみます。
ノストラダムスの生前にフランスのアンリ2世の死を予言したとする詩があります。
百詩篇第1巻35番
Le lyon ieune le vieux surmontera,
En champ bellique par singulier duelle,
Dans caige d'or les yeux luy creuera :
Deux classes vne, puis mourir, mort cruelle.
日本語訳:
若き獅子は老いた方を凌駕するだろう、
一騎討ちによる戦いの野で。
黄金の籠の中の両目を(彼は)引き裂くであろう。
二つの艦隊(で勝ち残るの)は一つ、そして死ぬ、酷き死。
1559年にアンリ2世が余興としておこなった馬上槍試合で、対戦相手のモントゴメリー公の槍が折れ、王の右目に刺さります。
アンリ2世は黄金の兜をしており、モントゴメリー公は6歳年下で、2人とも獅子の浮き彫りの盾を持っていました。
砕けた槍の破片が目に刺さったアンリ2世は、10日間苦しみつづけ、ベットの上で残酷な死を遂げました。
上記の死は、このアンリ2世の死を予言したものとして有名です。
詩百篇第1巻25番
Perdu, trouué, caché de si long siecle
Sera pasteur demi dieu honoré,
Ains que la lune acheue son grand cycle
Par autres veux sera deshonoré.
日本語訳
失われ、見つけられ、非常に長い間隠されてきた
パスツール(牧者)は半ば神と称えられるだろう。
しかし、月がその大いなる周期を完成する前に、
別の祈りによって名誉を傷つけられるだろう。
この詩は細菌学者のルイ・パスツールの登場を予言したとして知られています。
彼は殺菌法を開発したり、予防接種を開発した事で知られており、まるで半ば神のような名声を博したという事です。
百詩篇第2巻46番
Apres grand trouble humain,plus grand s'appeste
Le grand moteur des siecles renouveles.
pluye sang,laict,famine,fer et peste,
Au ciel veu, feu courant long estincele.
日本語訳
人類は莫大な消費ののち、さらに莫大な消費に向かう
そして巨大なモーターが時代を一変する。
雨・血・ミルク・飢え・兵器・疫病
空には長い炎を噴くものが飛び回るようになる。
この詩はモーターの出現とロケットを表しているように読めます。
ノストラダムスが生きていた時はまだ電気も無かったですから、巨大なモーターが時代を変えるという予言は現代を言い表しているように思えます。
莫大な消費が前に来ていますから、それを支える巨大なモーターという事で、原子力発電のことを示しているのではないかとも言われています。
百詩篇第2巻24番
Bestes farouches de faim fluues tranner:
Plus part du camp encontre Hister sera,
En caige de fer le grand fera traisner,
Quand Rin enfant Germain obseruera.
日本語訳
野獣が空腹のせいで川を泳いで渡る。
軍隊の大部分がヒスターの方に向かい、
偉大な者を鉄の檻の中に入れさせるだろう。
ゲルマン(ドイツ)の子がライン川を監視するであろう時に。
この詩はナチスドイツのヒトラー(ヒスター)の登場を予言した詩として有名です。
野獣はヒトラーを表し、川を渡るというのは、ドイツ軍が国境を越えてフランスへ侵攻していく事を予言したものだと言われています。
詩百篇第1巻87番
Ennosigée feu du centre de terre
Fera trembler au tour de cité neufue:
Deux grands rochiers long temps feront la guerre,
Puis Arethusa rougira nouueau fluue.
日本語訳:
地球の中心からの火エンノシガイオスが、
新しい都市の周辺で震動させるだろう。
二つは長い間、岩と戦争をするだろう。
そして新しい川はアレトゥサを赤くするだろう。
地球の中心とは、世界貿易センターを意味しており、新しい都市はニューヨーク。二つの岩が二つのタワーを意味していると言われています。
つまりこの詩は、9.11のアメリカ同時テロを予言したものではないかと言われてます。
このようにノストラダムスの詩は、数々の世界的な出来事を言い当ててきたと考えられてきました。
なかでも以下の詩は日本人なら知らない人はいないくらい有名な予言となりました。
詩百篇第10巻72番
L'an mil neuf cens nonante neuf sept mois
Du ciel viendra vn grand Roy deffraieur
Resusciter le grand Roy d'Angolmois.
Auant apres Mars regner par bon heur.
1999年、七月、
空から恐怖の大王が来るだろう、
アンゴルモワの大王を蘇らせんと、
前後を火星が幸運のために支配する。
いわゆる1999年の破滅の予言とされるものです。
日本の作家、五島勉氏が『ノストラダムスの大予言』という本のなかで、この詩が人類滅亡を予言したものだと紹介したため、たいへん話題となったものです。
五島氏の本を読んだ人には、1999年に地球は滅びるのだと信じてしまった人も出ました。
ですが、ご存知のように、同年には何も起こらなかったため、ノストラダムスの予言も忘れ去られてしうようになりました。
ただし、ノストラダムスの当の詩を振り返ってみても、人類が滅亡するなどどこにも書いていませんので、五島勉さんの解釈によって誤解された面があるでしょう。
では、正しくはこの詩にはどのような意味があったのでしょうか?
二行目の「空から恐怖の大王が降りてくる」という文は、空と通常訳されますが、これは天国を示す言葉でもあります。
つまり「天国から驚愕の(驚くべき)大王が降臨する」と訳せます。
次の三行目にあるアンゴルモアという言葉は、そのものの言葉は無くて、モンゴリア(モンゴロイド)のアナグラム(文字の入れ替え)だと言われてます。
「アンゴルモア」(Angolmois)を分解して入れ替えると、「モンゴリー・アス」(Мongoli・As)と言う2つの単語が現れます。
モンゴリー(Мongoli)とは、「モンゴル」の事であり、モンゴロイドのアジア人を意味しています。
「アス」(As)とは、英語で言う「エース」の事で、「第1人者」あるいは「盟主」と言う意味があります。
ですのでアンゴルモアの大王とは、東洋の盟主の復活を意味します。
アジアの盟主と言うと、歴史上もっとも偉大な人物とされるのはお釈迦様=仏陀に他なりません。
この行は仏陀の復活を示している可能性があります。
つまりこの詩を正しく訳すると以下のような文になります。
1999年7月
天上界から驚愕の王が降臨してくるだろう。
アジアの盟主である仏陀を復活させるために。
その前後の期間は火星(マルス=軍事)が幸運で支配している。
7月と言えば大川先生の誕生月であり、毎年生誕祭が執り行われています。
聖書にあるヨハネの黙示録にも、降臨される救世主には7の数字が印として込められているはずだと論じました。(聖書に予言された救世主の降臨)
この有名な予言詩は、世紀末に救世主が降臨される事を予言した詩となっているのではないかと思われます。
実はノストラダムスの詩には、これだけでなく、救世主の降臨を示す予言詩も残されているのです。
以下はそれを示す重要な詩です。
百詩篇第5巻53番
La loy du Sol, & Venus contendens,
Appropriant l'esprit de prophetie:
Ne l'un, ne l'autre ne seront entendens,
Par Sol tiendra la loy du grand Messie.
日本語訳:
太陽の法と金星(の法)が争い合うだろう。
預言の精髄を適用しつつ、
一方も他方も理解されることはないだろう。
偉大なメシアの法は太陽によって保つだろう。
五島勉によれば、ノストラダムス自身は生前、「この詩(の原文)を見た人は、それだけでも恵まれるようになる。とくに四行目(の原文)を声に出して読めば、いっそう幸運に恵まれる。詩の真の意味を知れば、さらに輝く人生を送れる。なにしろこの詩は、わたしが精魂込めて書き、“大きなメシアの法”とつながっているんだからね」と友人に話したと紹介されています
太陽の法という名称が出ていますが、大川隆法先生が初めて基本書を出された書籍の名前がまさしく『太陽の法』なのです。
そして金星(の法)は何を示しているかと言うと、ヨハネの黙示録にもイエスの言葉として「わたしは(中略)明けの明星(金星)である」と言われているように、古代の予言者からイエスに繋がる聖書全般の教えを指しているものと思われます。
つまり金星の法というのは、ユダヤ&キリスト教であり、それと競い合うように太陽の法が出てくるというものです。
この太陽の法は救世主(メシア)の法であり、それは太陽の国(日の丸を国旗とする太陽を象徴する日本)のなかで保たれるだろうと予言しているのです。
つまり日本の地に『太陽の法』を説くものが現れ、そのものこそが救世主である事をノストラダムスは予言していたのです。
次の詩も、待ち望んだもの=救世主の登場を予言したと思える詩です。
詩百篇第10巻75番
Tant attendu ne reuiendra iamais
Dedans l'Europe, en Asie apparoistra
Vn de la ligue yssu du grand Hermes,
Et sur tous roys des orientz croistra.
非常に待望されたものは決して戻らないだろう、
ヨーロッパヘは。アジアに現れるだろう、
偉大なヘルメスから発した流れのひとつが。
そして東方のあらゆる王の上で成長するだろう。
非常に待望されていたものがヨーロッパには戻らず、アジアに現れると言っています。
人々が非常に待望するものとは何でしょうか?
ノストラダムスが属するキリスト教圏では、それは救世主の降臨でしょう。
約束され、待ち望んだ救世主が再び降臨される事こそ、人々が待ち望むものです。
それがキリスト教圏であるヨーロッパには現れず、アジアの地に現れるだろうと予言しています。
まさに大川先生はアジアの日本の地を降臨地としてお生まれになっています。
次に「偉大なヘルメス」(le grand Hermes)という表現は、ヘルメス・トリスメギストス(「3倍偉大なヘルメス」の意味)を強く連想させるものです。
ヘルメス・トリスメギストスこそ、錬金術の祖ともされ、実は仏陀と同じ魂のグループであり、イエスが天の父と呼んだ存在です。(聖書に予言された救世主の降臨)
再誕の仏陀である大川先生は、仏陀とヘルメスとが同じ魂のグループであられる事を説かれています。
今回の予言詩は、救世主はアジアに現れ、そしてそれがイエスの再誕ではなく、その天の父と呼んだ存在=ヘルメス・トリスメギストスの降臨である事を示したものだと思われます。
その他にも「聖書に予言された救世主の降臨」の記事の中で「ヨハネの黙示録」を取り上げて解釈しましたが、そこには救世主が降臨された時には、死者が降臨された主の御前に立たされるという予言もあります。
それと同じような事を予言している詩が、ノストラダムスにもあります。
それが、あの有名な1999年の予言の次に来る以下の誌です。
詩百篇第10巻74番
An reuolu du grand nombre septiesme
Apparoistra au temps Ieux d'Hacatombe,
Non esloigné du grand eage milliesme,
Que les entres sortiront de leur tombe.
日本語訳:
七番目の大きな数が巡り終わった年が、
大虐殺(Hecatombe)の競技の時に出現するだろう。
千年紀の大きな年から遠くない。
墓に入っていた者たちが出てくるだろう。
ここでも、死者の霊がよみがえってくる事を予言しています。
それはつまり、大川隆法先生のもとにすでに亡くなった霊が呼び出され、次々と霊言をされている事を現わしています。
ヨハネとノストラダムス両方が指摘しているあたり、霊言の数々の発行は、非常に象徴的で目印となる出来事である事が分かります。
最後にノストラダムスの予言の終わりを告げる詩を紹介いたします。
詩百篇第1巻48番
Vingt ans du regne de la lune passés
Sept mil ans autre tiendra sa monarchie:
Quand le soleil prendra ses iours lassés
Lors accomplir & mine ma prophetie.
日本語訳:
月の支配の20年が過ぎた。
7000年、別のものがその体制を保つだろう。
太陽が残された日々を受け取るであろう時に、
私の予言は成就し、終わる。
月の支配とは西洋の支配の時を表します。
20年とは20世紀を意味しているのでしょう。
さらに7000年とは、その次の21世紀以降の千年紀を指していると思われます。
ヨハネの黙示録にも、終末の時には新しいエルサレム都市が登場し、救世主が統治する千年王国が現れるとされています。
つまり西洋文明が世界を支配していた20世紀が終わりを告げ、21世紀には別のもの(救世主)が現れるという事になります。
三、四行目はおそらく、「太陽の法が説かれた後には、ノストラダムスの予言も終わりを告げる」という意味だと思います。
太陽の国(日本)で太陽の法が説かれ、救世主が復活する時には、予言も終わりを告げ、新たな時代、聖書に予言された千年王国が登場するという事でしょう。
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